普段貿易取引を行うに当たっては、取引先とさまざま取引条件の中でビジネスを行っていくことになります。
支払いの条件や送料についての条件など、いろいろな条件がありますが、今回は「数量条件」についてスポットライトをあて、さらに数量に関連した「数量割引」について取り上げていきたいと思います。
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オーダー時には必ず注意しなければならない数量条件
海外のメーカーなどと直接貿易取引きを行う場合には、当然企業間取引きになりますので、メーカーがエンドユーザーに対して設定している小売定価よりも安い、卸価格で取引することになります。
メーカーとしては数量を裁かないと利益が出ませんので、ほとんどの製品において「最低販売数量」を設けています。
例えば、購入する側が、ある製品を1個しか必要がないので1個だけで販売してほしいと言っても受け付けてもらえません。
海外の取引先にオーダーを入れるときには、必ず製品ごとに設定されている販売数量条件を確認したうえでオーダーを入れる必要があります。
一般的には、販売者側が最初から数量条件を取り決めている場合が多いのですが、場合によっては取引開始時に交渉によって取り決められることもあります。
数量条件に用いられるさまざまな数量単位
取引きで用いられる数量の単位は、「個数」だけではなく、「箱数・ケース数」、「重量」、「長さ」などの単位を元にして取引きされます。
「重量」や「長さ」などは国によって使われている単位の基準が異なりますので特に注意が必要です。
(アメリカの長さの単位と重量の単位については別記事にまとめましたので併せてご覧ください)
数量の単位で使われる英語
個数
・each(ea)
・piece(pc)
箱数・ケース数などの梱包単位
・case
・carton
・bag
・roll
・dozen
重量
・pound(lb)
・gram(g)
・kilo gram(kg)
長さ
・inch(in)
・feet(ft)
・yard(yd)
数量割引・数量値引きについて
海外取引先では、ある一定のまとまった数量を購入する場合に、1個当たりの価格が通常の価格よりもさらに好条件で購入できるように、数量割引を設定しているところが数多くあります。
数量に応じて段階的に単価が安くなる価格条件を提示してくる会社もあります。
例えば、最低販売数量が10個で商品単価が10ドルだとすると、50個以上のオーダーでは単価が8ドル、100個以上では単価が5ドルになるといった感じです。
現在の取引先の中で、面白い割引き条件を出してくる会社があります。
それは、コンテナサイズごとに割引率が異なるというものです。
20フィートコンテナ、40フィートコンテナ、そして40フィートハイキューブコンテナと、コンテナサイズが大きくなるごとに商品の割引きが増える設定になっています。
まとめ
今回は海外にオーダーを出すときに意識するべき「数量条件」と「数量割引」についてご紹介しました。
数量割引につきまして、最近では原材料費や人件費の高騰などを理由に、割引条件を厳しくしたり、数量割引を廃止するという企業が増えています。
そういった会社のなかには、何の予告もなく条件を変更し、こちらが今までの条件と同じだと思ってオーダーを入れると、割引きが廃止になったと伝えてくることも少なくありませんので、みなさんもお気を付けください。
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僕は現在、主にアメリカの取引先をメインとして貿易業務に関わっていますが、いつまで経ってもなかなか慣れないのがアメリカの長さや重さの「単位」についての感覚です。日本人は物心ついた頃から「センチメートル・メートル・・・」といった[…]
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