パレットに関する記事内で少し触れたのですが、僕の勤めている会社にはフォークリフトがありません。(パレットに関する記事はこちら)
そのため、海外からの荷物が到着すると人海戦術によってトラックまたはコンテナから荷物を一つ一つおろし、倉庫に搬入しなければいけません。
航空便で輸入し、空港から到着したトラックの場合にはそこまで物量が多くないのでまだいいのですが、コンテナ、特に40フィートコンテナの場合には、毎回筋肉痛になるくらいしんどい作業になります。
貿易業界、物流業界では、コンテナから荷物を取り出すことを「デバンニング」と呼んでいます。
今回の記事では、コンテナ作業に関わる貿易用語である、「バンニング」と「デバンニング」について取り上げていきたいと思います。
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「バンニング」とは?
「バンニング」はコンテナに荷物を積み込む、詰め込む作業のことを言います。
通常はフォークリフトを使ってバンニングを行います。
英語では「vanning」と表記されますが、海外取引先とコンテナへの積み込みに関してメールでやり取りするときには、vanningよりも「loading」という言葉を使うことが多いです。
バンニング作業は荷主自らが行う場合や、荷主の代理人が行う場合、または船会社の委託を受けた港湾運送業者が行う場合があります。
僕の会社では、貨物のバンニングはすべてフォワーダーさんにお願いしています。
なお、すでにお伝えしているように僕の会社にはフォークリフトがないのと、日本に貨物が到着したときにパレットがあると後々処理が大変で、処分するのにもお金がかかってしまうため、フォワーダーさんにパレットから荷物をバラしてもらい、手積みでバンニングをしてもらうようにお願いしています。
非常に手間がかかる作業ですので当然コストが発生するのですが、日本でパレットを処分するよりも安く済むような、良心的な価格でバンニングをやっていただいています。
またパレットがない分、より多くの荷物を詰め込むことができるのでフォワーダーさんにはいつも感謝しています。
「デバンニング」とは?
バンニングの対義語にあたるのが「デバンニング」です。
「デバンニング」はコンテナから荷物を取り出すことを言います。
英語では「devanning」と表記されます。
コンテナから荷物を降ろすことを別の表現で「unloading」を使う場合もあります。
日本の物流会社や倉庫業者などでは、デバンニングの作業を請け負うサービスもあり、デバンニングを略して「デバン」と呼んだりします。
僕の会社では自社でデバンニングを行っています。
コンテナが到着する日が雨などの悪天候だったりした場合には、いつも以上につらい作業になります。
さらに大変なのが真夏の炎天下の日にデバンニングを行う場合です。
コンテナは外側が鉄板になっていますので、少し直射日光が当たっただけで内部は完全にサウナ状態です。
40フィートコンテナの一番奥のほうにある荷物を出すときなどは本当に大変です。
まとめ
今回はコンテナの作業に関わる専門用語をご紹介しました。
自社の荷物は、毎回フォワーダーさんが貨物が損傷しないように、芸術的なレベルできれいにコンテナ詰めしてもらっています。
とは言え、毎回のデバンニングはその他の業務が全くできないといった問題も発生するため、会社の幹部にはフォークリフトを導入するよう訴えてはいるのですがなかなか実現しません。
次のコンテナが到着するまでにはフォークリフトが来ることを祈りまして今回の記事を締めたいと思います。
昨日、アメリカからの輸入貨物が大量に届きました。貨物が到着するたびに結構処理に困るのがパレットです。僕の会社ではフォークリフトがないので、パレットが付属した状態で貨物が届いてもゴミにしかなりません。お付き合い[…]
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