先日、日本のパスポートがパスポートランキング2018において、ビザなしで渡航できる国が180カ国となり、世界で一番信用度が高いパスポートになったことについてお伝えしました。(詳細はこちらの記事からどうぞ)
今回は逆に、世界の国々から日本にやってくる場合に、ビザの事情はどうなっているのかについて調べてみました。
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そもそもビザ(査証)とは?
ビザ(査証)とは、ある国に入国したい人に対して、ある国の在外大使館や領事館が発行する、入国を許可した許可証のことです。
申請に際してはパスポートが必要となり、パスポートにスタンプとして押印されたり、ステッカー状のものを貼り付ける形式で発行されます。
日本の査証政策
日本では原則的に、外国人が日本国内に入国するときに、出入国管理及び難民認定法に基づき、日本へ入国を希望する人の国で発行されたパスポートに、日本政府が発給した査証を付けたものを所持していなければならないとしています。
ただし、次にご紹介する68の国と地域の人たちに対しては、短期滞在目的に限り、ビザ免除の措置を取っています。
※短期滞在とは、観光目的のみではなく、友人・知人・親族等の訪問や、報酬を得る活動をしなければ、商用であっても短期滞在とみなされます。
ビザを免除されている68の国と地域
アジア
インドネシア、タイ、ブルネイ(15日以内)
香港、マカオ、マレーシア、台湾、韓国、シンガポール(90日以内)
北米
アメリカ、カナダ(90日以内)
中南米
アルゼンチン、バハマ、バルバドス、チリ、コスタリカ、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、スリナム、ウルグアイ(90日以内)
メキシコ(6か月以内)
オセアニア
オーストラリア、ニュージーランド(90日以内)
中近東
アラブ首長国連邦(30日以内)
イスラエル、トルコ(90日以内)
アフリカ
チュニジア、モーリシャス、レソト(90日以内)
ヨーロッパ
アイスランド、アンドラ、イタリア、エストニア、オランダ、キプロス、ギリシア、クロアチア、サンマリノ、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、セルビア、チェコ、デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マケドニア共和国、マルタ、モナコ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク(90日以内)
アイルランド、オーストリア、スイス、ドイツ、リヒテンシュタイン、イギリス(6か月以内)
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ビザ(査証)の種類
長期滞在や就労を目的としたビザ
・就業査証
・一般査証
・外交査証
・公用査証
・特定査証
・留学査証
短期滞在が目的で就労が認められないビザ
・観光査証
・通過査証
・医療滞在査証
・短期滞在査証
ビザ(査証)と在留資格は異なる
一般的にはビザと在留資格を同じものであると思っている方が多いかと思いますが、別物になります。
ビザが日本へ入国するときに必要となるものであるのに対して、在留資格は外国人が日本に滞在して活動できる根拠となる資格のことを言います。
外国人は日本に入国する際に決定された在留資格に応じて活動範囲が決められ、同時に在留期限が決定されます。
まとめ
日本からはビザなしでほとんどの国に行くことができます。
逆に日本政府としては、海外の国々に対しては、世界の約3割の国に対してしかビザ免除を出していないというのが現状となります。
最近では、これからの高齢化に伴う労働人口の減少の対策として外国人労働者の受け入れ拡大が検討されています。
こういった時代背景からも、外国人がもっと日本に来られやすくするようにビザ免除が拡大していくかもしれませんね。
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