アメリカの宅配サービスクオリティー荷物が失踪 アメリカ物流事情

アメリカ物流アイキャッチ

僕が現在勤めている会社では、アメリカから商品を輸入するときには、荷物の管理や取りまとめを行ってくれるフォワダーと呼ばれる業者さんを利用しています。

今回は、取引先からフォワダーまで商品を輸送する際にたまに発生する問題や、アメリカ国内の物流事情についてお話していきたいと思います。


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アメリカ国内の物流サービスのレベル

現在、会社で利用しているフォワダーはロサンゼルスにあります。

アメリカは国土が広いので、航空機による輸送も行われているようですが、コスト面から荷物の多くはトラックでの陸送になる場合が多いようです。

そのため、アメリカの東海岸から荷物が出荷された場合には、ロサンゼルスのフォワダーの拠点まで届くのに7日ほどかかります。

そして荷物の取り扱いについては、日本の宅配業者のように丁寧に扱われるわけではないので、段ボールがつぶれているのは当たり前、時には裂けてしまっている場合もあります。

アメリカの荷物物流の問題として、上記の配達に時間がかかる、荷物が破損するという問題のほか、配達中に盗難にあうリスクがあったり、個人宅などにおいては配達員がお届け時に荷物を玄関前に放置して帰ってしまうというのが当たり前に起こるレベルです。

アメリカの主な宅配業者

アメリカでは荷物を運んでくれる業者として主にFedExやUPS、DHL、USPSといった業者があります。

取引先がアメリカ国内の輸送手段として主に利用しているのは、UPS が一番多いようです。

日本ではUPSとUSPSをよく勘違いされる方が多いようです。

UPSは「United Parcel Service」の略であり、FedExやDHLと並ぶ国際貨物会社です。

一方、USPSは「United States Postal Service(アメリカ合衆国郵便公社)」のことで、日本で言うところの郵便局にあたります。

言葉は悪いですが、日本の郵便局と比較するとサービスのレベルは雲泥の差です。

USPS経由で運ばれた荷物は、何度かトラブルに見舞われています。

オーダーした商品が失踪してしまった

ここでアメリカ国内で荷物が行方不明になってしまった事件についてお話ししたいと思います。

以前、オーダー総額数百万円にのぼる受注生産商品をオーダーしたときのことです。

オーダー後、1か月半ほど待ってようやく製品が完成し、メーカーからフォワダーの拠点に向けて荷物を出荷したとの連絡をもらいました。

1週間もすれば荷物が到着すると見込んでいたのですが、 フォワダーからは一向に荷物が到着したとの連絡が届きませんでした。

フォワダーには荷物が届いてないか確認をお願いし、メーカーには荷物の出荷状況を再度確認するよう連絡しました。

メーカーから教えてもらった追跡番号を確認してみると荷物はすでに配達済みとなっています。

結果的には配達業者はどこかに荷物を届けたが、最終的にどこに間違って届けたかわからず、荷物を探すことはできないということでした。

オーダー品は商品の金額が高いだけではなく、かなり大きいもので、重量は1トン近くになるものでしたので、それが失踪するなんて日本では考えられない事態です。

この件について、メーカーには再度急ぎでオーダー品を作ってもらい、2度目は無事に荷物が到着しました。

メーカーと配達業者の間でどのように処理をしたかわかりませんが、おそらく商品にかけられている保険を利用して問題を解決したと思われます。

荷物の配達状況を問い合わせるときに使える英語表現・フレーズ

最後に、オーダーした商品の配達状況を知りたい時などに使える、簡単な英語表現をご案内したいと思います。

出荷状況を知りたいとき

・We haven’t received our order yet. Please let me know the shipping status of our order.

(当社ではまだオーダー品を受け取っていません。当社のオーダーの出荷状況をご連絡ください)

荷物の追跡番号が知りたいとき

・Please let me know the tracking number.

(追跡番号を教えてください)

・Could you give me the tracking number?

(追跡番号を教えていただけますか?)

まとめ

僕が子供の頃には、現在のヤマト運輸や佐川急便も、お届け先が不在の場合にはご近所の家に荷物を預かってもらうよう依頼していたものでした。

現在、日本ではお届け先が不在の場合には宅配業者が荷物を持ち帰って再配達してくれるのが当たり前になっています。

一方でアメリカの場合には、お届け先が不在の場合には玄関先に荷物が置かれ、盗難のリスクがあるということです。

最近では宅配クライシスという言葉が話題になっていますが、日本の宅配事情は恵まれすぎているのかもしれませんね。


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