ハノイから世界遺産ハロン湾への行き方 現地ローカルバスを使って自力でバイチャイへ行く方法

ベトナムの首都ハノイがあるベトナム北部を訪れたらぜひ行ってみたいのが世界遺産にも登録されている「ハロン湾」です。

ハロン湾は大小3000にも上る石灰岩の島々がエメラルドグリーンの海に浮かんでおり、「海の桂林」とも称され、絶景が見られる世界的にも人気が高いベトナムの観光地です。

通常はハノイからハロン湾まで連れて行ってくれ、ハロン湾クルーズまでが含まれたツアーに申し込むケースが多いようですが、僕は今回自力でベトナム現地のローカル長距離バスを使ってハロン湾まで行き、ハロン湾クルーズを楽しんできました。

今回の記事ではハノイからハロン湾があるバイチャイ(Bai Chay)間をバスで往復した件についてご紹介していきたいと思います。

 

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ハロン湾の場所

ハノイからハロン湾までは距離にして約170km離れています。
所要時間は3時間半から4時間半ほどかかります。

また、一般的にハロン湾と呼ばれるのは、バイチャイ(Bai Chay)とホンガイ(Hong Gai)という二つの町を合わせたエリアの名称となります。

二つの町は橋でつながっていますが、ハロン湾クルーズを含め、圧倒的に観光に便利なのはバイチャイ側になります。
決してキレイとは言えませんが、予約なしで気軽に泊まれる安いホテルも数多くあります。

ホンガイ側は地元の人たちの生活の町といったところでしょうか。

ハノイ市内のハロン湾(バイチャイ)行きバスのバスターミナル

ハノイ市内にはハロン湾があるバイチャイ行きのバスが出ているバスターミナルがいくつかあります。

・ザーラムバスターミナル(Ben Xe Gia Lam)
・ルオンイエンバスターミナル(Ben Xe Luong Yen)
・ミーディンバスターミナル(Ben Xe My Dinh)

ちなみに「Ben Xe(ベンセー)」がベトナム語で「バスターミナル」を意味します。

僕が今回利用したのがザーラムバスターミナルです。

ザーラムバスターミナルからバイチャイ行きバスでハロン湾へ

Bus1

ザーラムバスターミナルまではGrabを使って移動しました。

バスターミナルのチケット売り場には非常にたくさんの窓口が並んでいますが、バイチャイ行きのチケットは5番の窓口でした。

Bus2
Bus3

窓口では英語が通じません。
とりあえずバイチャイ、バイチャイと地名を連呼し、念のため「ハロン・ベイ?」とたずねると、チケット売り場の女性はうなずくのみでした。

ガイドブックなどでチケットの値段を事前に調べたところ、9万ドン前後だったのですが、実際には12万ドンかかりました。(日本円で約600円程度)

値段について聞いてみましたが、英語が全く通じないので断念。

Bus4

バスターミナルには、ベトナム各地へと向かっていくたくさんのバスが並んでいます。

出発時刻は午後1時とのこと。
チケット売り場の女性がバイチャイ行きのバス関係者を呼んできてくれ、バイチャイ行きのバスまで案内してくれました。

大きな荷物はバスの胴体部分の荷物室に入れるよう指示されます。

Bus7

バスの座席は特別窮屈ということもなく、背もたれがかなりリクライニングするのでくつろぐことができました。

なお、バスにはトイレは付いていませんでした。

 

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バイチャイ行きのバスはびっくりするほど遅かった

ザーラムバスターミナルでバスに乗り込んだときには合計で8人しか乗客が乗っていませんでした。

いざバスがターミナルを出発すると、ノロノロと時速20~30km程度しかスピードが出ていないのではないかと思うほどゆっくりとしたペースで進んでいきます。

しかも頻繁にあちこちの道端に停車しては一人また一人と乗客がバスに乗り込んできました。

Bus8

出発から2時間ほど経過した頃にバスは突然停車し、トイレ休憩となりました。
特に何分停車するといったアナウンスもなかったので、手短に用を済ませバスに戻りましたが、合計で15分ほどの休憩でした。

再びバスが出発しても次々に新たな乗客が乗り込んできて、気が付くと車内は超満員。
通常の座席だけでは足りず、ベトナム特有の足の短いプラスチック製のイスが通路部分に並べられみんなそこに座った状態でバイチャイを目指します。

結局バイチャイバスターミナルに到着した頃には辺りは真っ暗になっており、乗車時間は4時間50分もかかっていました。

僕が乗車したバスの運転手は、運転中に終始携帯電話で話をしながら運転していたので特別に遅かったのかもしれません。
通常はもっと早く到着するはずです。

バイチャイから再び長距離バスでハノイへ戻る

数日バイチャイ、ハロン湾を満喫した後、今度は逆ルートでハノイへ帰るローカル長距離バスに乗車しました。

帰りのバスはルオンイエンバスターミナルに行こうと思い、朝7時半頃にバイチャイバスターミナルに向かいました。

Bus6
Bus9

ターミナル正門を入って左手にある営業所

バスターミナルの営業所でルオンイエンバスターミナルに行きたいと伝えると、ルオンイエンには行かないの一点張り。
ハノイに行くのはザーラムかミーディンバスターミナルだけだと言います。

Bus10

確かに営業所の窓口に書いてあるのはGIA LAM(HA NOI)とMY DINH(HA NOI)のみ。
ザーラム行きは9万5000ドンと書いてあります。
ルオンイエンの名前は見当たりませんでした。

バイチャイバスターミナルの場所

仕方なく再びザーラムバスターミナルへ帰ることにしました。

バスは午前7時45分発ということで、ベンチに腰かけて待っていると、突然バスが出発すると声をかけられました。

バスはバスターミナルから出発すると思っていたのですが、何とバスはバスターミナル脇の道路に停車していました。

Bus11

しかし停車しているバスを見ると、何やらバスにはザーラム-ルオンイエンと書いてあります。
バスの車掌らしき女性に聞いてみましたが、英語が通じず全く話になりません。
結局、終点はザーラムバスターミナルということは変わらぬままバスは出発しました。

Bus12

バスが発車するとすぐにバス料金の徴収が始まり、営業所では
9万5000ドンと書いてあった料金が、10万ドンだと言われました。

行きが12万ドンで帰りが10万ドン。
行きよりも安くなったと思い、細かいことは言わずに支払いを済ませました。

帰りのバスは行きのバスと全く異なり、スピードを出して運転してくれたのでハノイに向かって順調に進んでいきます。
帰りのバスも途中で休憩のために停車しました。
停車時間は30分ほど。

Bus13
ハノイへの帰りのバスが立ち寄った休憩所

バイチャイからの帰りの便は結局3時間半でザーラムバスターミナルに到着しました。

まとめ

ハノイとハロン湾があるバイチャイを結ぶ長距離バスは英語が通じないので若干ハードルが高いかもしれません。

バスの運転手によって所要時間に大きな差が出ることも分かりました。

また、日本で売っているガイドブックには現地の実情と異なった情報が掲載されていたりしますので、十分お気を付けください。

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