先日、フィリピンのマニラに行ってきました。
結果的には大したことはなかったのですが、今回僕は人生で初めてスリの被害に遭ってしまいました。
僕がスリに遭ったのは、フィリピンが治安対策に特に力を入れており、比較的安全だと言われているマニラのマカティ地区です。
今回は僕が実際に体験したスリの手口をご紹介しますので、フィリピンに行かれる方はもちろんのこと、海外に出かけられる方みなさんの安全対策の参考にしていただければ幸いです。
フィリピンマニラ滞在初日にスリの被害に遭う
僕が今回滞在したのはマニラのマカティ地区にあるホテルでした。
ホテルは大きな通りに面していますし、周囲には見るからに怪しい雰囲気の人がいるわけでもなく、夜に一人で歩いていても何も恐怖を感じることなどないような場所でした。
僕は夕方にマカティのホテルに到着し、ホテルで少しゆっくりした後に夕飯を食べるために外出しました。
外出した際にはすでに周りは日が落ちて暗くなっていました。
僕は外出の際に、ホテルから歩いてすぐのレストランに行くつもりだったので、必要最低限の現地通貨だけをズボンの左前のポケットに入れて出かけました。
その他の持ち物は、スマホを右前ポケットにホテルのカードキーを左の後ろポケットに入れてレストランに向かいました。
マカティのスリ実行犯の手口
ホテルで夕食を済ませた後、真っすぐにホテルに戻ろうと思い、レストランの入り口を出て歩道を歩き始めて数十秒後のことでした。
僕の左斜め後方から、突然一人の男がぶつかってきました。
ぶつかってきた方向は完全に自分からは死角となる位置からでした。
ぶつかられた瞬間にぶつかってきた人物を見ましたが、年齢はまだ二十歳になっていないくらい、現場周辺を歩いている他の人たちと比べるとちょっと身なりが汚らしい感じの男です。
僕が振り返った後、現地のタガログ語で何か一言二言発した後に歩いていた方向とは逆向きに歩いていきました。
僕は瞬時に嫌な予感がしたので、左側の前ポケットと後ろポケットを確認しました。
左前ポケットの現金は問題はありませんでした。
しかし、左後ろのポケットに入れていたホテルのカードキーが抜き取られていたのです。
マカティのスリ実行犯は二人組
ぶつかってきた男がカードキーを盗ったことは明らかだったので、自分でも何を言ったのか覚えていませんが、とっさに日本語でその男に向かって何かを叫びました。
ぶつかってきた男は、ちょうど路上に立っていた同年齢くらいに見える別の男と交差するようなタイミングでした。
僕が何かを叫んだので、別の男は何かを路上にポロっと落としたのです。と同時にぶつかってきた男は小走りで逃げていきました。
僕は現場に残った男に近づき、落としたものを確認するとやはり抜き取られたホテルのカードキーでした。
僕が遭遇したスリの実行犯は二人組で、一人がポケットから物を盗る役目で、もう一人が物を盗んだ後に物を受け取る役目だったようです。
僕がカードキーを盗られたことに気が付くのが遅れた場合には、すでに受け渡しが終わった後で、誰が犯人か分からなくなっていたことでしょう。
実行犯の一人は知らないの一点張り
現場に残った実行犯の一人に「お前たちが盗ったのか？」と聞きましたが、「知らない、ノープロブレム」を連呼するのみ。
本当はこのような犯罪に遭遇した場合、騒ぎ立てないほうが安全なのかもしれませんが、ちょっと頭に来てしまったので日本語で色々と汚い言葉で罵ってしまいました。
まとめ
今回僕が経験したスリの被害は、盗られたものがホテルのカードキーだけだったこと、気が付いたのが早かったこと、そして実行犯がまだ少年で凶器などを持っていなかったことなどの幸運が重なりました。
今回の僕のように相手に突っかかっていって、犯人側が血の気が多かった場合には命の危険を伴います。
ごく当たり前のことですが、海外では余計な大金は持ち歩かないこと、そして常に周囲に気を付けるといった基本的なことを忘れないように行動してください。
僕の場合には、レストランを出た後で少し気が緩んでいた隙をつかれたのではないかと感じています。
いくら安全と言われているマカティでも僕のようにスリに遭う可能性がありますので、みなさんも十分にお気を付けください。
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