TOEICスコア 国・地域別ランキングから見えてきたこと 日本41位

TOEICスコアランキングアイキャッチ

先日、別記事にて、日本の小学校で2020年度より英語学習が小学校3年生からスタートする、という話題をお伝えしました。

同じ日経新聞の記事内におもしろいデータが載っていましたので、本日はTOEICの国・地域ごとの平均スコアランキングに関して記事を書いていきたいと思います。


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日本のTOEICランニングは41位

日本経済新聞2017年11月27日の夕刊に掲載の情報によりますと、2016年、TOEICテストの国・地域別平均スコアランキングでは、日本は41位の516点だったということです。

ランキングは以下のようになっています。

1位 カナダ 833点

2位 ドイツ 789点

3位 スイス 783点

4位 ベルギー 782点

5位 チェコ 767点

6位 コスタリカ 756点

7位 イタリア 744点

8位 ヨルダン 732点

9位 レバノン 724点

10位 フランス 720点

12位 フィリピン 709点

19位 韓国 679点

22位 マレーシア 644点

33位 インド 596点

35位 中国 586点

40位 台湾 534点

41位 日本 516点

(『日本経済新聞』2017年11月27日夕刊2面より)

こちらのランキングを見て、みなさんはどう思われたでしょうか?

僕は最初、トップのカナダは英語が公用語とは言え、300点以上も差があるのか、ということ、そしてアジアの他国と比較しても日本のランキングはかなり下なのだなと感じました。

特に韓国との順位、スコアの差は大きなものがあると思いました。

TOEICテストの実態を調べてみると・・・

しかし、TOEICテストを受験している受験者数や国ごとの違いを調べてみたところ、一概にもこのランキングの順位を鵜呑みにしてはいけないのかなという気になりました。

日本の年間受験者数は250万人

TOEICテスト全体の年間の受験者数は、全世界で約700万人。

それに対して日本では年間約250万人がTOEICテストを受験しています。

そして次に受験者数が多いのがお隣の国、韓国で、年間約200万人が受験しています。

日本と韓国を合わせると、TOEICテストの年間受験者数のうち、約6割を占めています。

日韓両国ではそれだけTOEICテストが社会において重要視されていることのあらわれだと思いますが、残りの国々で残りの4割ですから、他の国ではそれほどTOEICテストに重きが置かれていないと受け取ることもできます。

ランキングの中のカナダやフィリピンといった、そもそも英語が公用語となっている国では、TOEICテストを受ける意味があまりありませんし、フランスのようにごく限られたエリートの人間のみがTOEICテストを受験するという国もありますので、受験者数は少ないけれどもランキング上位に入っている場合もあります。

そのため、国ごとの平均スコアがはじき出されていますが、国によって受験者数が大きく異なるためランキングの結果をそのまま受け止める必要はないかと思います。

とは言え、日本と同じようにTOEICテストの受験者数が多く、TOEICのスコアが重要視されている韓国と比較すると、英語力に大きな差をつけられていることは否めません。

韓国では一足先にインプット型の英語教育からアウトプット型の英語教育へと方針を変えた効果が表れているものと考えられます。

TOEICテストとの付き合い方

世界的に見れば日本ほど重要視されていないTOEICテストですが、それでもまだまだ日本国内ではTOEICテストのスコアが転職・就職の際の判断材料にされたり、会社によっては昇進・昇給のときに社員に一定のスコア取得を条件に出しているところも少なくないと思います。

そのため、日本で生活している以上、TOEICテストを全く無視することはできないと思いますので、TOEICテストが何かの機会に必要になったときだけ、良いスコアを取ることに専念してみてはいかがでしょうか。

僕もTOEICテストは転職の前に勉強しましたが、転職してからは一切TOEICの勉強はしていませんし、受けようと思ったこともありません。

たまにTOEICテストが趣味のようになり、毎回欠かさず受験しているような人がいますが、僕個人としては、国際的に見てTOEICテストを重要視していない国もあることを把握しつつ、もっと実際的な会話がスムーズにできるようになって、外国人とコミュニケーションをうまく取れるようになることに時間とお金を投資したほうが有益なのではないかと考えます。


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