英語のリスニングが苦手、英語が聞き取れないと悩んでいる人は結構多いことと思います。
僕も以前は外国人が話している英語をあまり聞き取れなくて苦労しました。
しかし、「英語耳」という教材に出会ったことがきっかけでリスニング力が劇的に上がりました。
英語耳で言うところの、
知らない音は聞き取れない
自分の口から出せる音は聞き取ることができる
という主張に非常に納得し、発音記号を覚え、発音練習を繰り返すことで英語が聞こえるようになっていったのです。
この記事では、出版以来高い人気を保ち続けている英語耳の内容や、僕がどんな勉強をしたのか、実体験をもとにご紹介いたします。
英語が聞き取れない理由|発音とリスニングの深い関係
日本人が英語を聞き取れない大きな理由は、英語の音をカタカナの音や知っている音に置き換えてしまうからです。
こちらの動画をご覧いただくと、ネイティブの英語がどれくらい聞き取れないのかがよく分かると思います。
知らない音は知っている音に置き換わる
英語には43個の音があると言われており、その中で日本語にある音と似ている音は、約1割しかありません。
ほとんどの音は、日本人が通常聞かない音ということになります。
そして人間の脳は、知らない音を聞くと、知っている音に置き換えてしまう性質を持っています。
たとえば、英語の音を知らない人がある単語を聞いた時の頭の動きは以下のようになります。
このように、最初に頭の中で聞き取った英語をカタカナに変換します。
そして今度は、変換したカタカナをもとに自分が知っている単語が頭に浮かび、当てはまるものを選ぶといった流れになります。
カタカナを当てにしていたら、英語を理解するまでに非常に時間がかかってしまうことが分かると思います。
発音ができればリスニングができる
一方、英語の音を知っていて、リスニングができる人の頭の動きは次のようになります。
英語の音が脳にインプットされているので、聞いた英語をカタカナに変換することなく、瞬時に英語を理解することができます。
英語耳では、リスニングができるようになる方法として、発音をマスターすることを提唱しています。
発音記号を理解し、覚え、そして発音を練習して発音を体にしみ込ませる。
自分の口から正しい英語の音が出せるようになれば、自然と聞き取りもできるようになる、といった理論です。
英語耳では英語の発音記号について、口の形や舌の位置、息の出し方などを詳しく解説してありますし、付属の音声CDでネイティブスピーカーが発音した音を確認しながら学習することができます。
英語耳の教材内容とは?
英語耳の具体的な使い方をお話しする前に、英語耳の内容の全体像をご紹介します。
第1章 なぜ聞き取れないのか?
僕が最初に書いたような内容に加え、発音を勉強する必要性などについて、非常に腑に落ちるように明確に解説されています。
第2章~第4章 発音バイエル 子音編・母音編・R編
英語の各発音記号について、図を用いながら丁寧に、分かりやすく解説してあります。
第5章 発音バイブル 音声変化編
英語は単語の並び方などによって音が変化することが解説されています。
5つの音が変化するルールを身に付ければネイティブのように自然な発音ができるようになります。
第6章 生の英語を使った学習法 ”Parrot’s Law”
歌や映画などを使って発音の練習に活かす方法が解説してあります。
第7章 英文読書のすすめ
英語の発音をインプットした後の語彙力や読解力を身に付ける方法を解説しています。
適切な英語の本の選び方に関するアドバイスも掲載されています。
発音から発展した勉強方法まで解説してありますが、英語耳のメインディッシュは、第2章~第4章の各発音記号を説明したパートになります。
英語耳の使い方・勉強方法
まず第1章をしっかりと読む
今までリスニングに苦手意識を持っていた人が読めば、論理的な説明に納得し、苦手克服に向けた希望が持てるようになるでしょう。
第2章~第4章をひたすらやり込む
理論を理解したら、練習・実践です。
発音記号の解説には、口の形などを説明したイラストとともに、どのように音を出せばいいのか丁寧に文章でも解説してあります。
付属CDの音声も一緒に聞きながら、音を真似して何度も口から音を出す練習を繰り返します。
英語耳の著者も、
英語の習得は継続が一番効きます。結局、語学の学習は「壮大な慣れ」です。
慣れさえすれば、誰でも習得できるのです。
従来のような「お勉強」ではなく、自分の口を動かす「体育会系」の「練習」が使える英語を習得するためのカギです。
と述べています。
1つ1つの発音がしっかりと出せるようになるまで諦めずに練習を続けましょう。
最初のうちは、日本語では絶対に使わないような口の形や舌の動かし方をするので、非常に疲れます。
人によってはアゴや口が痛くなってしまうかもしれません。
しかし、著者が言うように、練習を繰り返せばそのうち慣れます。
上達を信じて発音を繰り返しましょう。
発音を確認する
どんな人でも、発音の練習を繰り返すことで上達していきます。
しかし、発音が上達したかどうか自分で判断するのは難しいもの。
そこで役に立つのが、自分の発音を録音する方法です。
スマホの録音機能を使ってもいいと思いますが、僕はICレコーダーを使った録音をおすすめします。
ICレコーダーは、1つあるだけで英語学習の幅が非常に広がるアイテムです。
ICレコーダーを英語学習に活用する方法が知りたい方は僕の以下の記事も参考にしてみてください。
みなさんは英語を学習するときに、音声教材を活用されていますでしょうか?今回は、僕が英語を学習する際のマストアイテムである、『ICレコーダー(ボイスレコーダー)』をご紹介したいと思います。[adcode]ICレコー[…]
第5章以降は必要に応じてやる
第5章より後ろのパートは、学習者のレベルによって学習するべき時期が変わってくる部分だと思います。
第5章の音声変化は、初心者が無理に音の変化を意識しすぎると、逆に全体が聞こえなくなってしまうこともあるでしょう。
第6章、第7章も、ある程度全体的な英語力を身に付けてから挑戦したほうが効果が高まると思います。
英語耳では、とにかく各発音記号を体に覚え込ませることに全力を注いでください。
英語耳の効果と評判
僕が実際に体験した英語耳の効果
僕は商社に転職したての頃、初めて海外出張に出かけ、取引先のアメリカ人が話す英語があまり聞き取れずに愕然としました。
その後英語耳に出会って発音を覚え、必死に練習しました。
すると、海外の人と国際電話で話をした際に、自分でも不思議なくらい英語がすんなりと耳に入ってくることを感じました。
その後に再び海外出張に行ったときには、英語が前よりも聞き取れるようになっただけではなく、自分の発音が改善されたことで、相手に伝わりやすくなった感触が得られました。
英語耳をやる前は、僕が英語を話しても、相手が頑張って僕の英語を聞こうとしてくれているのが分かりました。
しかし英語耳によって発音が良くなったので、相手が自然に話を聞いてくれるように変わったのです。
英語耳の評判や口コミ
英語耳は僕には非常に合っていた教材でした。
ここでは、英語耳のAmazonにおける一般的な口コミを見てみたいと思います。
あんまり信用してなかったが、これを始めて聞き取りが変わった。聞ける。さらに、某ネット英会話でnativeの先生から「あなた、発音いいわね」って言われた。
やや古い本ですが、現在でも未だに推薦されてる方が多いだけのことはある良書。
発音と文法は掘り下げるとキリがないです。発音は、この一冊をこなすだけで、非ネイティブとしては十分です。
発音練習においては論理的に音が出る原理を学んだ上で、何度も何度も繰り返すことが一番大事だと思います。この本はそれをするにはとても良い参考書だと思います。繰り返しになりますが、何度も何度も繰り返すことがしやすい参考書です。すぐには成果は出ません。
総じて高評価が多いのですが、最後の方が言うように、英語耳はすぐに成果が出るような特効薬ではありません。
やはり継続が大事になります。
まとめ
英語耳は、発音を学べばリスニングにも効果があらわれるという、一粒で二度おいしい英語教材です。
しかし何度も言っているように、繰り返し練習する必要があります。
地道に基礎練習を継続することさえできれば、効果がしっかりと出てくる教材です。
英語耳が気になった方はぜひチャレンジしてみてください。
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