人間は誰しも行動を起こすときには目標設定を行いますよね。
僕はトルコでの運命的な出来事の後、英語を勉強し直すことを決心したのですが、今回は僕が新たに英語学習をスタートする際に、どのように目標設定を行い、具体的にどのような教材を使って英語力をアップさせたのか、今回の基礎英語力編と次回のTOEIC実践対策編の2回に分けてご紹介したいと思います。
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目標設定
最終目標は「英語を使う仕事に転職する」です。
しかしまず、具体的に英語を使う仕事にはどのようなものがあり、自分が挑戦してみたい職業、自分にも転職できる職業は何かを見極める必要がありました。
英語を使う仕事を調べてみると実にいろいろな職業があるのですが、僕は英語を仕事で使うのにあたって、日常的に海外の人と頻繁にコミュニケーションを行う機会がある仕事、さらに海外に行く機会がある仕事、そして今までの営業職以外の仕事も経験できる仕事がいいと考えました。
そこで出てきた選択肢は商社と国際物流の仕事の2つでした。
どちらの求人を見ても、求められる英語力はTOEIC 600点~800点。
だいぶ求められる点数に差があるものの、かなり高得点を取らなければ応募が厳しそうだということがわかりました。
中学英語出直し総復習
転職するためにTOEICテストを受験するといっても、当時はまだTOEICテストを受けたことさえありませんでした。
そして何より、自分の英語は完全に錆びついてしまっている状態でしたので、「まずは何事も基本が大切」と考えて中学英語を一から復習することにしました。
僕が中学英語を復習するときに使用した教材は、『カラー版 CD付 中学3年間の英語を10時間で復習する本』です。
講義形式で解説されているので、他の教材のような堅苦しさはなく、忘れていた文法の基本を効率よく復習できました。
僕はこの教材を2回読んだだけでしたが、自分の英語力を確かめるためにも人生初のTOEICテストの受験にのぞみました。
初受験の結果ですが、自分自身でもびっくりするほど散々な結果でした。
そのスコア、400点。
結果は散々でしたがこれで自分のスタートラインがはっきりしたので、あとは転職に必要なスコアを取るために必要な行動を取っていきました。
ただ、やみくもに定期的に実施されているTOEICテストを毎回受験しても意味がないので、ある程度スコアが取れるという自信がついてから2回目の受験をすると決め、期限は2か月と区切りました。
さらに、初めの1か月半は基礎英語力を固め、残りの2週間は実践形式でテストに備えるというスケジュールを組み学習を進めました。
出直し学習基礎力編(ボキャブラリー)
TOEICテストを初めて受験して実感したことは、とにかく量が多いこと。
そしてそもそも基本的な英単語やイディオムといったものを忘れてしまっているために、問題の内容さえ完全に把握できていないことに気が付きました。
そこで最初のTOEIC対策として基本的なボキャブラリーを鍛えることにしました。
使用した教材は『新TOEIC R TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990』です。
頻出順に単語が掲載されているため、非常に学習効率がいい教材だと思います。
また、現在英語を使って仕事をしていますが、日常業務の中でもこの単語帳に掲載されている単語が出てきますので、実用面でも優れた教材と言えるのではないでしょうか。
TOEIC対策用の単語帳では見出し語数が2000~3000語という著書が結構多いと思います。
最初から見出し語数が多くてウンザリするようなものを買うよりも、990語という内容はコンパクトにまとめられながらも実用的で効率がよいものを繰り返し学習するほうが効果が高いのではないかと思います。
僕はこの単語帳を2回目のTOEICテスト受験までに5回こなしました。
新TOEIC R TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990
出直し学習基礎力編(リーディング)
TOEICテストでは、まとまった分量の英文を限られた時間内に読みこなさなければいけません。
僕は英文を読むスピードをアップさせるためにIBCパブリッシング株式会社から出ている『ラダーシリーズ』を使い、地元の図書館で借りてきてひたすら音読しました。
このシリーズはレベルが1~5に分かれていて、非常にたくさんの作品がありますので、お金を節約しながら学習するには図書館を活用するのがいいかと思います。
また、僕の地元の図書館では1回に借りられるのが2週間で10冊までと決まっていました。
僕は1度に10作品を借り、1週間以内に5冊を読み終えるというプレッシャーを自分自身にかけました。
強制的に英文を読む環境を作れたのもリーディングのスピードアップに良かったのではないかと思っています。
『ラダーシリーズ』を利用するときには、僕はあまりレベルにはこだわらず、自分が興味を持てる作品を選んで読んでいました。
そして文中に分からない単語が出てきても、極力辞書で調べずに文の前後関係から意味を推測してどんどん前に読み進めることを念頭に置いて音読しました。
美女と野獣 Beauty and the Beast (ラダーシリーズ Level 1)
アインシュタイン・ストーリー The Albert Einstein Story (ラダーシリーズ Level 1)
出直し学習基礎力編(リスニング)
TOEICテストを受験するうえでネックになるのがリスニングパートだと思います。
僕がリスニング対策として利用した教材は『CNN English Express』という教材です。
この教材は、アメリカのニュースチャンネルであるCNNで過去に放送されたニュースのトピックを選び出し、音声をCDにまとめ、さらに放送された内容を英文にしたテキストがセットになったもので、毎月発行されています。
この教材は、ウォーミングアップ編・実践編・強化編に分かれています。
ウォーミングアップ編にはネイティブスピードよりも遅いスピードで読み上げられた音声も収録されていますので、初めのうちはこの部分を繰り返しやるだけでも十分リスニングの練習になります。
また、ただ単に音声と英文がまとめられた教材ではなく、しっかりと1つ1つのニュースについての学習方法が親切に解説されていますので学習効果が高い教材であると言えます。
この教材のさらに優れている点は、アメリカ英語のみではなく、イギリス英語・カナダ英語・オーストラリア英語といった色々な国の発音が異なるニュースがバランス良く収録されているので、TOEICリスニング対策に最適だと思います。
『CNN English Express』は毎月発行されていますが、毎回買うのではなく、1冊購入し、それをひたすら使い倒すのがベストな学習方法だと思います。
CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2019年 08月号 [雑誌]
CNN ENGLISH EXPRESS (イングリッシュ・エクスプレス) 2019年 09月号
まとめ
僕は初めてのTOEICテスト受験後、ここまでご紹介した教材を利用して中学英語の復習と英語の基礎的な部分を学習しました。
人それぞれ合う合わないはあるかとは思いますが、「学生時代に一応英語はやったけど、英語はご無沙汰」といった方がまた英語を始めてみようとする際のご参考になれば幸いです。
次回は僕がTOEICテスト本番前に実践した対策方法をご紹介したいと思います。
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