みなさんは飛行機に乗り遅れたことや、 空港でトラブルに遭った経験はありますでしょうか?
僕は海外に行く機会が割と多いので、 何回か苦い経験をしています。
今回は僕がアメリカのケンタッキー州のルイビルという都市へ海外出張に行ったときに遭遇した、飛行機に乗り遅れた体験談を、ルイビルのご紹介を軽く交えつつ書いていきたいと思います。
また、飛行機に乗り遅れたことで、行き帰りで違う航空会社に乗ることができたので、2社の比較もご紹介したいと思います。
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行きは問題なく到着
2014年のことになりますが、僕は業界の展示会に参加するために4日間の滞在日程でケンタッキー州ルイビルを1人で訪れました。
行きの飛行機は成田空港からJAL(日本航空)でシカゴのオヘア国際空港まで行き、1回飛行機を乗り換えてアメリカン航空の国内便でルイビル国際空港まで行きました。
行きの飛行機は道中何も問題はなく、無事、予定通りに目的地まで到着しました。
ケンタッキー州ルイビル
「ケンタッキーといえばケンタッキーフライドチキン」くらいしか思い浮かばない状態で現地入りしたのですが、実際に行ってみると、特筆すべきものはほとんどないと言っていいような地方都市でした。
有名なものは、前出のケンタッキーフライドチキンの本社があること、競馬のケンタッキーダービー、バーボンウイスキー、野球のバット生産といったものみたいです。
ルイビル出身の著名人にはボクシングのモハメド・アリや女優のジェニファー・ローレンスなどがいるとのことですが、そんな著名人を排出したとは思えないほど、街並みを見ると非常に景気が悪そうな雰囲気でした。
中心部のビルには空室のテナントが目立ち、メインストリートにもちらほらとホームレスの人が歩いている状態です。
建設を途中で止めてしまったまま放置された建物がいくつもあり、ちょっと脇道に入ると、かなり危険な雰囲気を感じます。
今まで訪れたアメリカの都市の中では、一番景気が悪い感じがしました。
ルイビル国際空港で足止めをくらう
3日間に渡った展示会での仕事が無事に終わり、滞在4日目の早朝にルイビル国際空港でシカゴ行きの帰りの飛行機に乗ろうとしたときにトラブルは始まりました。
その当時のフライトスケジュールは、朝7時半頃ルイビル発の飛行機に乗り、約1時間半のフライトでシカゴに到着。シカゴでは午後2時頃発、JALの成田空港行きに乗り換える予定になっていました。
シカゴとルイビルは飛行機で1時間半ほどの距離なのですが、2つの都市にはアメリカ国内でも時差が1時間あり、ルイビルのほうが1時間進んでいることになります。
ですので、シカゴでの飛行機乗り換えには十分時間があると思っていました。
ところがルイビル国際空港で、搭乗時刻が近づいていたときに電光掲示板を見ると、自分が乗る予定のフライトが「Delayed」になっていました。
搭乗ゲートに向かい、係員に確認すると、目的地のシカゴで「Thunderstorm(サンダーストーム)だ」と告げられました。
電光掲示板を確認すると、出発予定時刻が30分遅くなり、空港内のアナウンスも悪天候により出発が遅れることを案内していました。
その後、何度も電光掲示板と空港アナウンスは出発時刻がどんどん遅くなることを案内していたのですが、予定の出発時間を2時間くらい過ぎたあたりから、電光掲示板上に自分が乗るフライト情報が完全に消え、空港のアナウンスも何もなくなりました。
そして何と、搭乗ゲートにいた係員も全員いなくなってしまう始末。
現地アメリカ人の乗客もさすがに慌てている状態で、係員が戻ってくると搭乗ゲート付近は軽くパニック状態になっていました。
結局、搭乗ゲートで待たされること5時間。
時刻はすでにお昼を回った頃にようやく飛行機に搭乗することができました。
この時点でシカゴでの乗り換えにギリギリ間に合うと思っていたのですが、考えが甘かったのです・・・。
飛行機に乗ってすぐに離陸するのかと思いきや、離陸まで機内で待たされることさらに2時間。
もう完全にシカゴでの乗り換えは諦めたところでようやく飛行機はシカゴへ向けて離陸し、陽気なアメリカ人の乗客たちは離陸するときに喜びの雄叫びをあげ、知らない人同士でハイタッチしていました・・・。
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シカゴ オヘア国際空港で悪あがき
ルイビルから乗った飛行機がシカゴに到着すると、慌てて飛行機を降り、ターミナル3にあるJALの搭乗ゲートを目がけて急いで移動しました。
シカゴのオヘア国際空港は、日本の空港と比較すると想像を絶するほど巨大な空港であるとともに、アメリカの現地人も嫌がるほど乗り換えが大変な空港として有名です。
JALの成田行き搭乗ゲートはコンコースKの一番端っこにあるのですが、空港が大きすぎるため、とんでもない距離を歩かなければいけません。
おまけにこのときは朝から何も食べていない状態で、やっとの思いで搭乗ゲートに到着すると、案の定、JALの成田行きの飛行機はもういませんでした。
JALが飛び立った後、このゲートをスペインのフラッグシップである、イベリア航空が使用しており、カウンターにいたイベリア航空のスタッフに念のためJALは離陸してしまったかどうか聞きました。
当然ながらとっくに日本に向けて飛び立ってしまったとのこと。
しかし、このとき対応してくれたイベリア航空の女性スタッフが非常に親切な人で、JALのオフィスに電話をつないでくれたのです。
JAL側が説明するには、JAL側が費用負担をしてシカゴ市内のホテルに宿泊させてくれること、そして翌日の朝8時台にコードシェアをしているアメリカン航空の成田行きがあるが、満席なので朝空港に来てキャンセル待ちをしてほしいとのこと、もしアメリカン航空にキャンセルが発生しなかったら、午後2時台のJALの成田行きを同じくキャンセル待ちしてほしいとのこと。
翌日2つともキャンセルが発生しなかったら、2日後の朝8時台のアメリカン航空には空席があるのでそれに乗ってほしいということでした。
このとき自分に時間的な余裕があれば、喜んでシカゴ宿泊を受け入れたのですが、どうしてもすぐに重要な仕事が入ってしまっていたため、JALの申し出をお断りし、無理を承知でその日のうちに日本に飛び立つ別の便がないか聞いてみました。
すると、アライアンスが違うが、ANA(全日空)の午後5時半頃発のフライトがあるとのことでした。
何とかその便へ振り替えてもらえないかお願いし、だいぶ渋々されながらも、ブッキングが取れたとの答えをもらいました。
ANAの搭乗ゲートでも待たされる
ANAの成田行きの便で帰国できることにはなりましたが、今度はターミナル3からターミナル1へ移動しなければいけません。
このターミナル間の移動もなかなかの難儀でした。
ようやくターミナル1にあるANAの搭乗ゲート前につくと、カウンターには長蛇の列ができていました。
悪天候の影響で、同じくJALの成田行きに乗れなかった人が溢れていたようです。
ANAのカウンター前で待つこと1時間。
やっと自分の番が回ってきて、JALの便に乗り遅れ、JALのスタッフと話をして、ANAの便に振り替えてブッキングできていると伝えると、そんなブッキングは入っていないと素っ気ない答えが返ってきました。
最後ここまで来てまたもやトラブルです。
今度はANAのスタッフがJAL側にいろいろと確認を取り、長い間待たされた結果、ようやく無事に座席が確保できました。
そしてANAの成田空港行きのフライトは予定時刻から1時間遅れで離陸しました。
預け荷物は別便で・・・
約13時間のロングフライトを終えて、やっとの思いで成田に到着すると、ANAの職員さんが何やら名前の書かれた紙を持って立っていました。
嫌な予感はしたのですが、自分の名前が載っています。
預け荷物が、乗ってきたANAの飛行機に一緒に搭載することができなかったために、日本に荷物が到着したら自宅まで宅配便で届けるので、住所の記入をしてほしいとのことでした。
ルイビルの空港で預けた荷物は、シカゴでピックアップすることなくJALの飛行機へ載せ替えられる予定になっていたのですが、フライトをANAへ振り替えたために、ANAの機体へ荷物の載せ替えはできなかったらしく、次の日のJALのコードシェア便のアメリカン航空で荷物を運ぶと説明を受けました。
荷物は後日、ヤマト運輸さんが持ってきてくれました。
宅配便の費用はANA負担で手配してくれたようです。
JALとANAの比較
悪天候で飛行機が大幅に遅れたせいで、非常に大変な思いをしたわけですが、アメリカの行き帰りでJALとANAの別々の飛行機に乗ることができ、2社を比較できたのは貴重な体験でした。(※あくまで個人的な感想となります)
JALについて
機内食がおいしいです。
特に『エア吉野家』といって、空の上で牛丼が食べられたのは新鮮な感覚でした。
また、ハーゲンダッツのアイスが出てきたり、軽食なども小まめに提供してくれるので細かい心配りが行き届いている感じがしました。
フライトアテンダントさんは若干年齢が高めな印象。
ANAについて
機内食は至って普通な感じでした。JALの機内食がおいしいので、比較すると機内食は断然JALの勝ちです。
フライトアテンダントさんはJALよりも年齢層が若めです。サービスレベルは全く問題ないと思いますが、JALと比較すると若干ビジネスライクな印象を受けました。
まとめ
だいぶ長くなってしまいましたが、今回は僕が飛行機に乗り遅れたお話をさせていただきました。
アメリカでは遅延の際には日本と違って細かく状況説明をしてくれませんので、お気をつけください。
そしてシカゴのオヘア国際空港を利用される方、くれぐれも時間には余裕を持って行動されることをおすすめいたします。
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